microblog.pubでおひとりさま

建ててみました

気兼ねなく発言できる自前の分散SNSサーバが欲しくなったので、サブドメインにmicroblog.pubで建ててみました。

Homepage
インターネットなんもしないマン

概要

microblog.pubは名前の通り、ActivityPubに対応したマイクロブログ型の分散SNSソフトウェアです。ユーザーがひとりしか登録できないおひとりさま専用になっています。
MastodonやMisskeyなどと比べると素朴な見た目をしていますが、ちゃんとそれらとも連合してくれます。

インストール

導入に際してはDockerを使わずPython環境からインストール、Poetryというパッケージ管理システムを使用して比較的簡単にできました。
リバースプロキシまわりの設定をミスっていたようで最初ちゃんとフォローが飛ばなかったりしましたが、コピペし直しで治ったのでよしとします。

microblog.pub - A self-hosted, single-user, ActivityPub powered microblog.

リンク先公式ドキュメントのPython developer editionの節を参照しています。
あとはユーザーズガイドのページを見ながらCSSをいじってデフォルトの見た目からカラーリングを変更しています。
アイコン画像はブラウザからは設定できないのでFileZillaを使って所定のディレクトリに直接アップロードしました。

仕様

ストリーミング(自動更新)しないので新しい投稿を見るにはブラウザの更新ボタンを押す必要があります。
1投稿ごとの文字数制限は入力欄に表示もされないのでちょっとよくわかりませんでした。とりあえず1万文字入力して投稿してみましたが通ったので、文字数が足りなくなることはないでしょう。
画像の添付は1投稿ごとに1枚だけ。アップロードしてみた限りでは変換はかからずファイル名もそのままで、GIFアニメーションも劣化はしないようです。

所感

Twitterをはじめとするマイクロブログ型SNSは、大別して3種類の使い方がされていると思います。情報収集、情報発信、そしてコミュニケーションです。
microblog.pubはおひとりさま専用なので、建ててもすぐに情報が入ってくるわけではなく情報収集にはあまり向きません。他サーバのアカウントをひとつひとつフォローしていくところから始める必要があります。
情報発信という点では、トップページに直近の投稿がそのまま表示されるのでFediverseの外からでも観測しやすく向いていると言えるでしょう。
コミュニケーションツールにははっきりと向いていません。サーバに人を迎えることもできませんし、他サーバの人と相互フォローになったとしてもストリーミングしないのでリアルタイム性のあるチャット的な使い方も難しいです。

一度建ててしまえば通常のWebサイトより更新は気楽にできますし、Fediverseのつながりを使えばある程度の拡散も期待できます。情報発信をしたいという場合の選択肢としては大いにありなのではないでしょうか。

私自身はカラーリング変更程度しかできていませんがレイアウトも大きく変えられるようなので、往年の個人サイト的に色んな人が建ててウェブリングの代わりにフォローしたり投稿をシェアしたりするといったような使い方がされると面白いのではないかと思っています。

ただ、さすがにデフォルトの見た目が素朴すぎることやアイコンが気軽に変えられないことなど、不満点はあるのでそこは今後の改良に期待したいところです。
それから情報がなさすぎるのでカスタマイズの仕方など共有できる人が増えるといいなと思います。

以上です
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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