Godotプラグイン「KanbanTasks」の紹介
Godotエディタ上で使えるタスク管理プラグイン
新しいゲーム制作プロジェクトは亀の歩みながら着実に進んでいますが、経過報告はまたの機会にするとして、今回はGodotのちょっと役に立つプラグインを紹介したいと思います。
「KanbanTasks」というタスク管理用のプラグインです。
これを導入するとGodotエディタ上で簡単なタスク管理が行えます。
「Kanban」というのはそのまま日本語の「カンバン」で、トヨタ自動車の作業工程管理方式が語源であり欧米でもそう呼ばれているようです。
インストール方法
Godot4.2のエディタ上でAssetLibから「kanban」と検索すると対応したバージョンのものが出てきます。本記事の執筆時点ではもう一つ候補に出てくる「G-Kanban」という別作者によるプラグインも似たような機能のものですが、そちらはまだアルファ版だそうです。
今回は「Kanban Tasks - Todo Manager 2」の方を選択し、ダイアログからダウンロードボタンを押します。
インストールする場所を確認されますが、基本的にはそのままで大丈夫です。インストールボタンを押しましょう。
完了のダイアログが出ればプラグインのインストールは終わりです。他のアセットも同じ手順でインストールできます。
ちなみに、Godotのプラグインはプロジェクト単位でインストールするものなので「KanbanTasks」のようなエディタを拡張するタイプのプラグインも使いたい全てのプロジェクトに対して個別にインストールしなければならず、そこはちょっと面倒ですね。
使用方法
使用するにはまずプラグインを有効化する必要があります。
プロジェクト設定のプラグインタブからステータスの「有効」にチェックを入れましょう。するとエディタの上部にあるモード切り替えのところに「Tasks」という項目が追加されます。
Tasksをクリックすると画面中央が3つに分かれたタスク管理画面に切り替わります。
左からTodo(着手前)、Doing(作業中)、Done(完了)となっており、それぞれの領域にタスクを付箋のようにして追加できます。
付箋に設定できるのは名前と説明文、それからステップです。ステップはタスクをさらに細かい手順に分けるチェックボックスになります。
実際にゲームを作る場合はまずTodoにやることを書き出していき、作業進捗に合わせて付箋をドラッグして右へ右へと移動させていくという形になるでしょう。
工具マークのボタンから設定画面を開いて各種設定のカスタマイズもでき、タスクをカテゴリごとに色分けしたり領域を増やしたりもできます。
まとめ
機能としては比較的単純なものですが、Godotエディタ上で気軽にタスク管理を行えるのは便利だと感じました。凍結したプロジェクトでも最初から導入しておきたかったですね。それで凍結を回避できたかはわかりませんが。
それからこの「KanbanTasks」にはWindowsとLinuxで動く独立したアプリ版もあります。
個人的にはエディタ内で完結するプラグインの方が好みですが、いちいちプロジェクトごとにインストールする手間を考えればアプリ版も捨てがたいです。
Godotでのゲーム制作で行き詰まっている人は導入してタスクを整理してみると現状を打開できるかもしれませんね。プラグイン版はもちろんアプリ版も無料でダウンロードできるのでGodotでのゲーム制作以外に対しても気軽に試してみるといいでしょう。
以上です
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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