「ダイス絵」という呼称の提案

「ボクセルアート」って、呼びにくくないですか

近年、ピクセルアート=ドット絵は再評価の動きが大きく、インディーを主としてゲームにも数多く採用されています。
もちろんそこにはかつての8bit〜16bit時代への懐古という要素も多分に含まれてはいるでしょうが、当時ドット絵に親しんだ世代だけでなく若い世代にも今度は新たな表現手法として受け入れられているというところがあります。

翻って、ボクセルアートはどうでしょうか。こちらは比較的新しい表現手法ですが、まだまだ市民権を得ているとは言い難いところがあります。

私が運営しているSNS「Pivox」でも、どちらの話題も出していいとしていますが現状ドット絵の話題が圧倒的多数です。

この差について様々理由はあるでしょうが、ここでは呼び名に着目してみたいと思います。

ドット絵とボクセルアート

私がPivoxを紹介する時などに「ピクセルアートとボクセルアート」という言い方をしているのは、両者の語感を合わせるためです。
ピクセルアートにはドット絵という日本語がありますが、ボクセルアートには「ドット絵」にあたる言葉がないのでそちらに寄せている状態です。

この、日本語らしい呼び名がないということこそ、ボクセルアートにいまいち馴染みがない大きな原因のひとつなのではないでしょうか。

そこで、ピクセルアートのドット絵にあたるボクセルアート版の呼び名を考えました。

その呼称とは「ダイス絵」です。

Voxel=ダイスのわけ

ボクセルアートの「アート」という部分は「絵」と訳すべきでしょう。3DとはいえCGですから、絵と表現して差し支えないはずです。

重要なのは「ボクセル」の方で、これをどう訳すべきかは答えが出るまで悩みました。
結果出てきたのが「ダイス」なわけですが、これにはいくつか理由があります。

まず、ドット絵の「ドット」と同じ3文字で長ったらしくないこと。「ボクセルアート」が7文字もあってちょっと言いにくいので、短くするのは必須でした。
そして、もちろん立方体を表す言葉であること。「ダイス」とはサイコロのことで、サイコロといえば通常6面の立方体です。8面ダイスや10面ダイスなどもありますが、そちらはあまり一般的ではないのでこの際無視します。英語でも単にDiceと言ったときは6面のものを指すようです。
それから「ドット」と同じくもとが英語であるというのも、語感を揃えるのにはいい働きをしてくれていると思います。

考えついてみれば、PixelをドットとするならVoxelをダイスとするのは至極当然のことにすら思えてきます。

呼称普及のために

問題は、私が現状どちらかといえばドット絵に関心が寄っていて普段ボクセルアート=ダイス絵のことをあまり話題にしないというところでしょうか。話題にしないということは当然「ダイス絵」という呼称も使わないということです。
そこで、ボクセルアートが好きなみなさんには積極的にこの「ダイス絵」という言葉を使っていただきたいです。他力本願で恐縮ですが、私自身10年以上Twitterをやっていてほとんどバズった経験がない、拡散しづらい人間なので、少しでも多くの人にお力添えをいただければと思います。
この呼称を普及させることで、ボクセルアート=ダイス絵の人気がもっと出てくれれば嬉しいです。

以上です
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