2023年現在の個人的テキストエディタ事情
結局はシンプルなのが正義
プログラミングのコードから小説まで、パソコンで何かしら文字を書くにはテキストエディタが必要です。
私はちょっとしたテキストエディタマニアのようなものでして、定期的に使いやすいテキストエディタがないものかとインターネットの海をかき分けて探しています。普段遣いのOSがUbuntuなので選択肢はそこまで多くないですが、ちょっとおすすめ的なものを紹介してみたいと思います。
なお、コードについては最近ご執心なGodotEngineでは内部に補完機能付きのテキストエディタが備わっているので主に日本語入力への対応という視点で評価しています。
VisualStudioCode
全部こいつでいいんじゃないかな。
実は「何が悲しくてUbuntuを普段遣いしているのにMS社製のテキストエディタを使わなければならんのか」という至極感情的(あるいは宗教的)な理由により使ったことはありません。が、収集した情報の限りでは使い勝手はかなりいいようです。
名前の通りコードを書くのにはもちろん、日本語入力にも対応しておりこれで小説を執筆している作家もいるとか。
私のように変なこだわりがなければこれ一択と言ってもいいかもしれません。
Atom
もう終わったよ。
これもなんだかんだで使ったことがなかったのですが、サポート終了という時点でもうおすすめはできないですね。ダウンロードはできるみたいなので使いたい人は使えばいいんでしょうが。
開発者の一人が中心になって「Zed」という後継的なものを開発しているらしいですが、そちらはまだ未知数。
SublimeText
よさそうだなと思ってインストールして、プラグインも色々入れて使ってみてたけど今ひとつなやつ。
日本語入力に切り替えるとインライン入力にならなくなり、インライン入力に対応させるプラグインを入れると今度は変換候補が表示されなくなるという、あちらを立てればこちらが立たずな状態になっています。
それでも一時期使っていたために情が湧いてしまい、アプデでいい感じにならないか気になって時折チェックしています。
Emacs
Linuxのテキストエディタといえばviとならんでこれというやつですが、操作にクセがあってカスタマイズするのも骨が折れます。
Org-modeというアウトライナーモードがメモというか思考の整理をするのになかなかよかったのですが、しばらく使わずにいて久しぶりに開いたらもう操作を忘れてしまっていました。
Manuskript
テキストエディタというか、小説エディタです。
あらすじとか登場人物設定とかを項目ごとにまとめられてとても便利です。テキストエディタ部分も日本語入力は申し分なし。
ただまあ、小説専用なのでそれ以外の用途には当然向きません。ファイルもテキストファイルごとではなく、設定部分などを含めた作品単位を独自形式で管理しています。
Pluma
使っているMATEというデスクトップ環境の標準テキストエディタです。
いわばUbuntu版メモ帳ですが、これが軽くてタブ機能付きで非常に使いやすく、この記事も(というかこのブログの記事はすべて)Plumaで書いています。
そんなわけで、ゲーム制作時のコードはGodotEngine、ブログ記事やメモの類はPluma、気が向いた時に書く小説はManuskriptと使い分けています。Pivoxのサーバをいじるときなどはmicroというやつを使っていますが、これはCUI環境なので仕方なくという感じです。
結局のところ、テキストエディタは高機能でもシンプルなのが正義ではないかと思う次第です。カスタマイズ性がとかキーバインドがとか言っても、自分好みにするには手間がいりますし押し間違いで変な操作をしてしまうこともあります。個人に最適化された100点よりも万人に受け入れられる80点、という感じがいいのではないでしょうか。
私自身、一応Emacsを使いこなしてみたいという感情はあるのですが、GUI的な操作に慣れすぎていてコマンド的な操作に適応できる気がしません。そこに学習コストを払うよりは少しでも実際になにか文章を書いたほうが有意義ではないかと思ってしまいます。
道具ですから、それを使って何をするかが大事でしょう。
以上です
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