Godotで作ったゲームを公開する際のライセンスについての覚書

めんどくさくてもやらねばならぬ

制作したゲームをオープンソースで公開するにあたり、ライセンス周りについて改めて調べてみたので記します。なお、私の個人的理解ですので鵜呑みにして何かあっても責任は負いかねます。

クレジットについて

公開にあたってなによりも優先すべきはクレジット表記、つまりは他人の権利やライセンスへの配慮です。
自分が書いたソースコードについては、最悪勝手に使われても迷惑を被るのは自分だけですが、他人のソースコードを利用したうえでクレジット表記なしというのは単純に問題行動ですし、またトラブルの元にもなりえます。
Godotで制作したゲームの場合、基本的にはGitHubのGodotのリポジトリにあるCOPYRIGHT.txtを同梱しておけばよさそうですが、アドオンを追加している場合などはそちらの分も用意しなければいけません。それぞれのライセンスを確認して、必要なクレジット表記をしましょう。
方法としてテキストファイルを同梱するほか、ゲーム内でクレジット表記をするための機能がGodotには搭載されているようです。

ソースコードについて

自分が書いたソースコードのライセンスをどうするかですが、Godotの側から特に制限がかけられているわけではないので自分の設定したいライセンスを設定すればよいです。
OSSのライセンスは、MITライセンスとGPL及びそれらの類型が主流のようです。語弊を承知で単純化するなら、コピーレフトにしたければGPL、そうでなければMITライセンスにするのが無難といったところでしょうか。

アセットについて

ゲームをオープンソースで公開するとなると、使用しているアセットも一緒に公開することになります。
注意すべきなのはその場合出来合いのアセットは再配布に該当するということでしょう。うっかり再配布禁止のものを利用していた場合は差し替えが必要になります。
再配布が禁止されていなくてもクレジット表記が必要な場合ももちろんあります。クリエイティブコモンズにおいてもBY(クレジット表記)はCC0及びPDMを除いた全ての種類のライセンスに付随しています。
自作したアセットがある場合は、配布自体は自由にできるとしてライセンスをどうするかは決めておいたほうが良いでしょう。特に二次創作のキャラクターグラフィックなどは二次創作であることを明示したうえで、権利元の二次創作ガイドラインがあればそれに従ったライセンスを設定するべきです。

こういったゲーム制作に直接関係のない部分は楽しくなくてめんどくさいですが、コードを書いた人やアセットを作った人、そして何より自分のためにキッチリとやっておかなければいけません。
ルールを守って楽しいゲーム制作を、です。

以上です
ここまでお読みいただきありがとうございました。
よろしければ購読をお願いします。

購読 Pixel&Voxel

最新の投稿を見逃さないように。サインアップするとメンバー限定記事へアクセスできます。
jamie@example.com
購読